台風や大雨による災害対策は万全でしょうか?
今回は、高齢の方や、乳幼児のお子さんがいる方に知っていただきたい「自主防災と心理的応急処置」についてご紹介します。
災害時要配慮者の避難行動
要配慮者とは、災害が発生した場合に、情報把握・避難・生活手段を確保することが困難な立場に置かれている人を意味します。例えば、高齢者や障がい者、妊産婦などが含まれます。
要配慮者の定義(災害対策基本法第8条第2項第 15号)
- 高齢者
- 障がい者
- 難病患者
- 乳幼児
- 妊産婦
- 外国人
- その他特に配慮を要する者
災害時の要配慮者の支援方法
自分の家族や周囲に要配慮者がいる場合、どのような支援をおこなえばよいのでしょうか?避難経路の確保やコミュニケーション方法など、さまざまな行動例をみてみましょう。
高齢者・肢体に障がいのある方・乳幼児・妊産婦など
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災害発生時の安全確保
家具や物品の落下・転倒防止、ガラスの飛散防止などを行い、室内の安全を確保する。
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避難する場所の確認
事前に、ご家族や近隣の方と防災訓練を通じて避難場所や避難方法を確認する。避難にあたっては、近隣や周辺施設に協力を求めておく。
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避難所生活において必要な物の確保
災害時の非常持ち出しバッグを準備する、服用薬や常備薬を3日分用意する(入手困難な場合があります)。
視覚障がいのある方
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点字ブロックや誘導設備が損壊した場合への備え
日頃から行き慣れている道などを把握し、事前に避難経路を複数確認する。被災時は、家族や周囲の人に誘導を手伝ってもらう。
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情報収集方法
電話・テレビ・ラジオ・インターネットなどの情報通信機器が使用できない場合に備えて、地域の方や周囲に協力を依頼し、定期的に様子を確認してもらう。また災害時には視覚障害があること周囲に伝え、情報伝達に協力してもらう。
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身動きがとれない時に助けを求める方法
笛、防犯用ブザーなど、外にいる人に場所を知らせるツールを用意する。事前に使い方を確認しておく。
聴覚障がいや知的障がいのある方・児童・母国語が日本語以外の方
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コミュニケーション方法
地域や周囲と協力して、言語カードや緊急連絡カード、支援内容・避難行動等を記載したヘルプカードを作成する。
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通勤・通学等の外出時に被災した場合
家族や周囲と待ち合わせ場所を決めておく。
在宅人工呼吸器を使用している方
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停電を想定した療養に必要な物品の確保
医療機器の予備電源や蘇生バッグ、医薬品、ケア用品など、在宅療養を継続することも想定して準備する(7日分目安)。
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避難や入院への備え
車椅子(電動車椅子を除く)・ストレッチャー・担架等の移動用具と、支援者(4人以上)を確保しておく。
また、在宅療養が困難となった場合に備えて、緊急避難先・入院先について医療機関や家族と相談する。 -
災害時の行動
災害時の対応について支援者(主治医、訪問看護師など)と日頃からよく相談し、災害時や避難を余儀なくされた場合の具体的な行動について確認する。
参考:東京都防災ホームページ「災害時要配慮者への支援」
災害時の心理的応急処置(PFA)
PFAとは、サイコロジカル・ファーストエイド(Psychological First Aid)の略。日本語では心理的応急処置と訳されています。
PFAは、危機的な出来事に見舞われて苦しんでいる人、支援が必要とおもわれる人の心理的回復を支えるための、同じ人間としての人道的な支援の仕方を示しています。
日本においては特に東日本大震災以降、被災や避難所生活によって受けた心的ストレスの救済が重要視されるようになりました。
災害時の子どものメンタルケア
災害時は日常とは違うことがたくさん起こります。地震や洪水などの自然災害そのものだけでなく、避難所生活や学習環境の変化など、外的要因が心理的に大きな影響を与えます。子どもの認知発達段階によってストレス反応の度合いは異なります。
被災地に限らず、被災地の様子がテレビで繰り返し報道されることで、トラウマ(心的外傷)の原因を生むこともあります。災害時も子どもに寄り添い、会話から些細な言動の変化に気づくことが大切です。
参考:ストレス災害時こころの情報支援センター
「自助」と「共助」の重要性
緊急時であっても、「自分はまだ大丈夫」「大したことにはならないだろう」という気持ちが働いてしまうことがあります。これは正常化の偏見と呼ばれています。
危険を認めようとしない心理によって、未然に防げたはずの事故や二次災害に繋がることもあります。要配慮者を含めた防災には、自身の身を守る「自助」はもちろん、家族や地域の人を助け合う「共助」が重要です。
特に要配慮者に該当する方は、日ごろから地域の人とコミュニケーションをとることが大切。緊急時には、要配慮者本人から支援を申し出てもらうよう伝えておきましょう。
ホウライの薬局がある糸魚川市は、近年の糸魚川大火を経験しています。山や海に囲まれたこの糸魚川の街づくりに、地域住民だけでなく防災や災害の専門家の方も注目されています。
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