「イオン歯ブラシ」をご存知でしょうか?雑誌やテレビで度々紹介されていますが、本当に歯がきれいになるのか怪しい…と思っている方も多いですよね。

そこで今回は、イオン歯ブラシ KISS YOU(キスユー)のメリット・デメリットをご紹介します。

イオン歯ブラシとは?

イオン歯ブラシは、歯ブラシに内蔵された電池から微弱電流(マイナスイオン)が流れて、虫歯や歯周病の原因となる歯垢を取り除く仕組みです。

イオン歯ブラシの歯垢除去率は、イオンが発生しない歯ブラシと比較すると約48%もアップすると言われています。また、マイナスイオンの作用によって歯垢を落とすだけでなく、細菌を歯に付着しにくくする作用があります。

※「イオン歯ブラシの歯垢除去効果を判定するための臨床研究」米国マーケット大学

マイナスイオンで歯垢を除去できる理由

食べかすの中で細菌が増殖したもの歯垢と呼びます。歯垢は食後4~8時間程度で作られ、歯垢1mgあたりおよそ10億個もの細菌がいると言われています。

通常、歯垢はマイナスイオンに帯電する特徴があります。

歯垢は唾液中に含まれるカルシウム等のプラスイオンとくっつくことで、歯の表面に吸着(=架橋結合)します。

イオン歯ブラシはリチウムイオン電池が内蔵されており、微弱なマイナスイオンを発生させます。

マイナスイオンは、唾液中のプラスイオンを吸い寄せて歯と歯垢の結びつきを緩めます。この脱極作用によって、歯垢を落としやすくするという原理です。

歯垢を数日間放置すると、硬質化して歯石になってしまうため、毎日の歯磨きでこまめに除去することが大切です。

出典:アイオニック株式会社 プレスリリース素材

イオン歯ブラシで期待できる効果

イオン歯ブラシKISS YOU(キスユー)は、10~50マイクロアンペア程の微弱なマイナスイオンを発生させ、強い力でブラッシングしなくても歯垢が落としやすくなります。

歯垢は口臭の原因にもなりますので、新たな歯垢が吸着しにくい状態を保つことで、口臭の予防も期待できます。

イオン歯ブラシ KISS YOU(キスユー)の使い方

歯ブラシ本体背面の金属板(画像の赤枠部分)に、指または手のひらが触れるように握ります。金属板は電気を通しやすい素材でできており、手を触れることで微弱電流が流れる仕組みになっています。

手を少し水で濡らして使用すると、より電気が流れやすくなります。

電池の交換

1日15分使用した場合、電池の寿命は1年以上です。歯ブラシ本体についているボタンを押して、ランプが点灯すれば「電池容量アリ」と確認できます。

ただし、電池交換は出来ません。電池が切れたときは、新たに歯ブラシ本体を購入する必要があります。

※詳細はアイオニック株式会社ホームページをご確認ください。

イオン歯ブラシのメリット・デメリット

メリット①替えブラシの種類が豊富

替えブラシの種類が豊富にあるので、奥歯を集中的に磨きたいときなど用途別に使い分けたり、家族構成に合わせて揃えることができます。

山切りレギュラー 歯と歯の間にぴったりフィット
フラットレギュラー 歯面と奥歯をしっかり磨ける
フラットスリム 狭い部分の磨き残しを減らす
極細ワイドヘッド 毛量約2倍で短時間で磨ける
極細スリム 歯茎の弱い人におすすめ
子ども用ふつう 力の弱いお子さまでも簡単に磨ける

(アイオニック株式会社公式サイト 掲載商品の一部例)

メリット②経済的にもうれしい

「効果があることはわかったけど、値段が高いんじゃない?」と思われる方も多いかと思います。

価格は購入場所や種類により異なりますが、本体はおよそ440円~660円、替えブラシ2本入り209円~が目安です。使い捨て歯ブラシよりはお高め、電動歯ブラシよりはお安いといったところでしょうか。

電動歯ブラシは高くて手を出せないという方には、イオン歯ブラシはお試し価格と言えるでしょう。

メリット③歯茎への負担が少ない

強い力でブラッシングしなくても、ある程度の歯垢除去が期待できます。歯茎から血が出やすい方や、ブラッシングが苦手なお子さま、ご高齢の方にもおすすめです。

デメリット①使い方に慣れない人もいる

イオン歯ブラシは、本体背面の金属板に触れることでマイナスイオンが発生します。常に金属板に指が触れるように持たなければならないため、使い慣れないうちは磨きづらいと感じるかもしれません。

また、マイナスイオンが勝手に歯垢を除去してくれるわけではないので、丁寧なブラッシングが大切です。

デメリット②効果の即効性はない

イオン歯ブラシは使い続けることで効果を発揮するものです。黄ばみがすぐに消える、数日で口臭が気にならなくなる、ということはありません。頑固なヤニ汚れ、生活習慣による口臭がある方は、イオン歯ブラシだけで効果を感じることは難しいでしょう。

日頃のデンタルケアとして、歯間ブラシ・デンタルフロス・歯科クリニックでの定期健診を組み合わせることをおすすめします。

デメリット③メンテナンスが面倒

使い捨て歯ブラシとは違い、ブラシヘッド交換、ブラシ本体の汚れ除去(特にブラシヘッド周辺)等の定期的なメンテナンスが必要です。

内臓電池は交換できないので、電池がなくなったら本体ごと買い替える必要があります。手間をかけずに済ませたい方はご注意ください。

実際に使ってみた感想&効果

実際にスタッフが使ってみました。

使い始めて1週間程経つと、歯表面のザラザラ感が気にならなくなった感じがします。歯石や黄ばみは残りますが、毎日蓄積される歯垢は取れやすくなりました。

また、以前は歯茎から出血することがありましたが、ブラッシングの負担が軽減されたおかげか、出血が前より少なくなりました。もちろん効果や感じ方には個人差があります。

いかがでしたか?

お口のケアは健康に影響します。口腔内の健康に不安があるかたは、かかりつけの医療機関や薬局に相談しましょう。