▼ この記事の目次
熱中症が起こりやすいのは7~8月

出典:消防庁 平成30年度第1回熱中症関係者省庁連絡会議幹事会 資料2
熱中症が起こりやすいのは7月~8月です。気温が高い、日差しが強い、熱帯夜が続くなどの環境が最も危険です。
最高気温が30℃以上になる真夏日、35℃以上になる猛暑日は特に注意が必要といわれています。
熱中症は梅雨の時期(6月下旬)にも多くみられます。気温が高くなり始めるこの時期は、体がまだ暑さに慣れていなく、また湿度が高いためにうまく汗をかけず体温調節が難しくなってしまうからです。
梅雨の合間に気温が上がる日や、梅雨明け後の蒸し暑い日には十分に注意しましょう。
熱中症対策×感染症対策のポイント5つ
外出先ではもちろん、室内や運動中でもマスクを着用することが当たり前になりました。
感染症対策と熱中症対策を両立させるためには、どのようなポイントに気をつければよいのでしょうか?
屋外で人と距離がある時はマスクをはずす

マスク着用により、心拍数や呼吸数、血中二酸化炭素濃度、体感温度が上昇するなど身体に負担がかかることがあります。
なかでも、高温や多湿といった環境下でのマスク着用は、熱中症のリスクが高くなる恐れがあります。
屋外で人と十分な距離(少なくとも2m以上)が確保できる場合には、マスクを一時的にはずすことも必要です。
暑い日や時間帯の外出、マスクを着用しての激しい運動、強い負荷のかかる作業をできるだけ避け、のどが渇いていなくてもこまめな水分補給を心がけましょう。
エアコンの利用と室内換気

熱中症予防のためにはエアコンの活用が有効です。ただし、新型コロナウイルス対策のためには、冷房時でも窓の開放や換気をあわせて行う必要があります。
換気を行うと室内温度が高くなりがちなので、エアコンの温度設定を通常より下げるなど調整をしましょう。
涼しい場所で過ごす
熱感を感じたり、少しでも体調に異変を感じたら、すぐに涼しい場所に移動して安静にしましょう。
外出先では、人数制限等により屋内にすぐに入ることができない場合もあります。
その際は、屋外でも日陰や風通しの良い場所に移動したり、冷えたペットボトルの飲み物などで首元を冷やすなどの対策を行いましょう。
こまめに水分補給する
熱中症対策の水分補給として、厚生労働省は「ナトリウムを100mℓあたり40~80mg含んでいる飲料や経口補水液」を推奨しています。
市販の経口補水液が手に入らないときは、ご家庭でも簡単に作ることができます。屋外で活動するときにあらかじめ用意しておくと便利です。
なお、市販のスポーツドリンクには糖分が多く含まれているものがあります。
カロリーオフだからといって日頃からたくさん飲んでいるとペットボトル症候群を引き起こす可能性もあります※2。糖質制限をしている方や、普段の運動量が少ない方などは注意しましょう。
日頃から健康管理をおこなう
「新しい生活様式」では、定期的な体温測定や健康チェックを行うよう示されています。体温管理を行うことは熱中症予防にも有効です。
日ごろからご自身の身体を知り、健康管理を充実させてください。また、少しでも体調が悪いと感じた時は、無理せず自宅で安静にするようにしましょう。
参考:厚生労働省『「新しい生活様式」における熱中症予防行動のポイントをまとめました』,2020
【注意】マスクによる子どもの熱中症リスク
当薬局には、小さなお子さん連れの方も多くいらっしゃいます。具合が悪いお子さんも、慣れない中で一生懸命マスクをしています。
そんな中、日本小児科医会が「2歳未満の子どもにマスクは不要、むしろ危険!」という内容を発表をしました。内容を詳しく見てみますと…
・乳児の呼吸器の空気の通り道は狭いので、マスクは呼吸をしにくくさせ呼吸や心臓の負担になる
・マスクそのものやおう吐物による窒息のリスクが高まる
・マスクによって熱がこもり熱中症のリスクが高まる
・顔色や口唇色、表情の変化など、体調異変への気づきが遅れる
また、新型コロナウイルス小児感染症については、以下の事が報告されています。
- 子どもが感染する場合は、ほとんどが同居家族からの感染であること
- 子どもの重症例は極めて少ないこと
小さなお子さんがマスクを着用しなくても良いように、周りの大人がマスク着用と手洗いを徹底することが大切ですね。
感染予防と熱中症対策を両立させるためには、日頃からご自身や家族の体調管理を行うことが大切です。
薬局でかかりつけ薬剤師をご指名いただくと、健康相談のほか、お薬から市販のサプリメントまで健康管理をサポートさせていただきます。
安全で健康的な生活を送るためにも、ぜひこの機会にご利用ください😊。ホウライの薬局一覧はこちら