みなさまこんにちは、ホウライスタッフです♪

暑い日が続いていますが、こまめな水分補給などの熱中症対策はできていますか?

冷た~い飲み物が手放せないこれからの季節に、子どもから大人まで気をつけて頂きたい「ペットボトル症候群(清涼飲料水ケトーシス)」のお話です。

この記事の目次

ペットボトル症候群とは?

ペットボトル症候群は、正式名称を「清涼飲料水(ソフトドリンク)ケトアシドーシス」といいます。糖質を多く含む清涼飲料水(ソフトドリンク)を大量に飲むことによって発症する糖尿病の一形態です。

スポーツドリンクや清涼飲料水(ソフトドリンク)には多くの糖質が含まれています。清涼飲料水を大量に飲むと、高血糖状態になることで更に喉が渇いてしまい、また大量の清涼飲料水を飲むという行為を繰り返します。

この悪循環によってペットボトル症候群を発症すると、倦怠感・嘔吐・腹痛、さらに重篤な場合は意識障害死亡に至る事もあります。

ペットボトル症候群は10~30代の若者に多い

ペットボトル症候群は10~30代の若年者を中心に患者数が増加しているという特徴があります。

1992年、清涼飲料水を水代わりに1日2~3リットル飲む生活をしていた高校生が意識障害で病院に運ばれるという事態が発生しました。意識障害の原因は清涼飲料水の大量摂取による急性の糖尿病である、という症例が日本糖尿病学会より報告され、社会問題の一つとして話題になりました。

将来の糖尿病リスク増加

海外においても、若者のペットボトル症候群が問題視されています。2005年、アメリカでは子どもの肥満増加や若者の2型糖尿病の増加を受けて、公立学校での甘い清涼飲料水の販売が停止されました(ダイエット・ノンカロリー除く)。

子供や若者が糖質を多く含む清涼飲料水を大量摂取すると、将来的に糖尿病や生活習慣病、合併症の発症リスクが高まる可能性があるため注意が必要です。

※2型糖尿病とは…インスリンが分泌されるものの働きが弱まったり(インスリン抵抗性)、インスリンの分泌量が減っている(インスリン分泌低下)ことで血糖値が高くなる病気。遺伝的な要因に加えて、運動不足や食べ過ぎなどの生活習慣が影響して発症すると考えられている。

ペットボトル症候群になりやすい市販飲料

ペットボトル症候群は、ペットボトルに入った清涼飲料水を飲むだけで発症する訳ではありません。気をつけるべきは清涼飲料水に含まれる「糖質の量」

では、自動販売機やコンビニで売られている市販飲料(ソフトドリンク)には、どれ位の量の糖質が含まれているのでしょうか?

代表的な市販飲料に含まれる糖質の量を、コーヒーや紅茶を飲むときに使う「スティックシュガー(1本3g)」に例えて見てみましょう。

主な市販飲料に含まれる糖質量一覧

清涼飲料水容量炭水化物(糖質)量(g)スティックシュガー(3g)換算
コカ・コーラ500mlペットボトル56.519本
ペプシコーラ500mlペットボトル59.520本
ファンタ(グレープ)500mlペットボトル57.519本
C.C.レモン430mlペットボトル約4415本
アクエリアス500mlペットボトル23.58本
ポカリスエット500mlペットボトル3110本
トロピカーナ(オレンジ)330mlペットボトル39g

13本

Qoo わくわくオレンジ470mlペットボトル約53

18本

伊藤園1日分の野菜200ml紙パック14.85本
カゴメ野菜生活200ml紙パック14.85本
スターバックス カフェラテ200mlカップ17.2g6本
ジョージア エメラルドマウンテンブレンド210g缶14.45本
ボス レインボーマウンテンブレンド185g缶12.74本
オロナミンC120ml瓶196本
メッツコーラ(特保)480mlペットボトル6.72本

※清涼飲料水に含まれる糖質の量は、各製造メーカーの公式サイトに掲載されている成分表示内容の炭水化物量を基に算出しています

炭酸飲料や果汁ジュースに多くの糖質が含まれることは広く認識されていると思います。しかし、健康に良いイメージがある野菜ジュースや、特定保健用食品(特保飲料)の糖質量はあまり気にしたことがない、という方は少なくないかもしれません。

上の表からわかるように、野菜ジュースや特保飲料にもスティックシュガー数本分の糖質を含むものがあります。体に良いからといって大量に飲むことは控えましょう。

もちろん、糖質は体にとって大切なエネルギー源ですから、全く糖質を摂ってはいけないという訳ではありません。ご自身の体質や運動量、健康状態に合わせて、適切な飲み物を適量飲むように心がけましょう。

「カロリーゼロ」「ノンシュガー」の落とし穴

最近では健康志向の高まりとともに、ノンカロリーやカロリーゼロと表記された商品が増えていますよね。でも、カロリーゼロ商品の中には「0カロリー」や「糖質0グラム」ではないものが多いということをご存知ですか?

こうした栄養表示基準は、食品表示法に基づいた食品100g(ml)あたりの含有量で決められています。

  • カロリー(熱量)

100g(ml)あたり5kcal未満であればカロリーゼロ・ノンカロリーなどと表記することが可能

  • 糖質(糖分)

100g(ml)あたり0.5g未満であればノンシュガー・シュガーレス・無糖と表記することが可能

例えば、糖質量が100mlあたり0.4g含まれていても、無糖飲料と表記することができます。この無糖飲料の500mlペットボトルを3本飲むと、スティックシュガー2本分の糖質を摂取したということになります。

「無糖=糖質0グラム」「カロリーゼロ=0カロリー」という意味ではないことに注意しましょう。

ちなみにカロリーオフの表記は、100g(ml)あたり40kcal未満(飲料は20kcal未満)であれば表記可能。糖質オフの表記は100g(ml)あたり2.5g未満であれば表記可能となります。

ペットボトル症候群にならない飲み物の選び方

激しい運動や炎天下で屋外活動をおこなう人や、特別な指導者の下で特別な活動をされている人以外は、のどの渇きには水またはお茶を飲むようにしましょう。

甘い飲み物を飲みたいときは、糖質控えめのものを選んだり、水分補給としてではなく嗜好品として適量を飲むように心がけましょう。

ペットボトル症候群の予防法5つ

  • 日頃の水分補給やのどの渇きにはお茶を飲む
  • 必要に応じて塩分補給を行う
  • 清涼飲料水を買い置きしない
  • 清涼飲料水を一気飲みしない
  • カロリーゼロ・カロリーオフ飲料だからといって大量に飲まない

【銅食中毒の恐れ】やかんにスポーツ飲料を入れる時は注意

運動中や熱中症対策の水分補給として、スポーツ飲料を飲むという方も多いですよね。しかし、金属製の容器にジュースやスポーツ飲料を入れる際には十分に注意が必要です。

大分県で2020年7月8日、ステンレス製のヤカンに入れたスポーツ飲料を飲んだことによる「銅食中毒」が発生しました。

厚生労働省によると、ヤカンや水筒など金属製の容器は酸性の飲み物と反応し、金属が飲み物に溶けだすことがあるそうです。溶けだした金属成分を飲むことで、頭痛や吐き気・嘔吐などを発症するという事例が過去にも報告されています。

酸性の飲み物×金属製容器に要注意!

酸性の飲み物には、炭酸飲料や乳酸菌飲料、スポーツ飲料、果汁飲料が挙げられます。粉末タイプの飲料も含めて、特に炭酸・乳酸・ビタミンC・クエン酸を多く含む飲み物に注意しましょう。

スポーツ飲料を販売する飲料メーカー各社では、水筒や金属製容器にスポーツドリンクを入れることは「できるだけ避けて」「可能だが使用後はすぐにお手入れをして」など様々な回答が出されています。

使用にあたっては、各製品情報またはメーカー公式サイトを確認するようにしてください。

参考: