夏休みのご予定は決まりましたか?

日本海に位置する「佐渡島」は新潟が誇る自然豊かな美しい離島。そこで今回は、佐渡島1泊2日のおすすめの旅程をご紹介します。

【出発】新潟港・直江津港からフェリーで出港!

佐渡へ向かうルートは、新潟市から発着する新潟港~両津港、上越市から発着する直江津港~小木港の2つのルートがあります。長野・富山方面からお越しの方は、上越市内の直江津港から佐渡へ向かうのがおすすめですよ。

今回は直江津港~小木港ルートを利用しました。直江津港へのアクセスは北陸自動車道「上越I.C」から車で10分、またはえちごトキめき鉄道「直江津駅」からバスまたは車で約10分。

佐渡汽船ターミナルへのアクセス(新潟県HP)
佐渡汽船ターミナルへのアクセス(新潟県HP)

直江津港~小木港間は1日2便のみの運航。佐渡汽船の運行情報についてはこちらをご確認ください。乗船券はインターネット予約することができます。

直江津港佐渡汽船ターミナルへ到着したら、高速カーフェリーに乗船します。

停泊する白い船

久々のフェリーは少し興奮します♪

新潟港から出発される方は、カーフェリーより早く到着できる「ジェットフォイル」も利用できますよ。

【佐渡1日目】夫婦岩と北沢浮遊選鉱場跡

昼過ぎに直江津港を出発して、佐渡に到着したのは夕方。時間も遅いのでそのまま宿泊先に向かいがてら観光することにします。

車窓から見える日本海と美しい夕陽。すると、夫婦岩を発見!

ホテルに着いて少し休憩してから夕食をいただきました(あっという間に食べて写真撮り忘れた…)。佐渡に来たら海の幸は欠かせません。

夕食の後は夜景を見に北沢浮遊選鉱場跡へ向かいます。

北沢浮遊選鉱場跡は、日本で最初に金銀鉱石の浮遊選鉱法を採用した設備で、昭和11年に工場建設が着手されました。その規模は「東洋一」とうたわれるほどだったそうです。

ちなみに浮遊選鉱法とは、「粉砕した鉱石を、油や起泡剤を加えた水に入れてかきまぜ、ぬれにくい鉱物粒子を気泡に付着させて分離・回収する方法」(出典コトバンク)。

鉱場跡と聞くと、廃墟感あふれる少しこわい雰囲気を想像していましたが、実際に行ってみるととても神秘的で美しい場所でした。一般的に鉱場跡は山奥に立地していることが多いですが、北沢浮遊選鉱場跡は海岸線沿いからすぐ辿り着くことができるので、ドライブデートにもおすすめです。

【佐渡2日目 前編】佐渡金山とゴールドパーク

2日目の旅は「佐渡金山」から始まります。

佐渡の相川金銀山は、江戸時代から1989年の操業停止まで、金銀の採掘から小判製造にいたる一連の作業がおこなわれた近代化工業の象徴。世界遺産登録に向けた取り組みも行われています。「佐渡といえば金」といわれるほど全国的にも有名で、修学旅行の定番スポットとしても大人気です。

見学コースは全部で5つ。※2023年6月時点

  • ISLAND MIRRORGEコース(所要時間約30分、要予約)
  • 宗太夫坑 江戸金山絵巻コース(所要時間約30分)
  • 道遊坑 明治官営鉱山コース(所要時間約40分)
  • ガイド付 産業遺産ツアー(4~11月のみ開催、所要時間70分、前日16時までに要予約)
  • ガイド付 山師ツアー※上級者向け(4~11月のみ開催、所要時間100分、前日16時までに要予約)

私たちが体験したのは「道遊坑 明治官営鉱山コース」。事前の予約不要なので気軽に参加することができます。

国の重要文化財に指定されている「道遊坑」は、明治32(1899)年に開削され、坑道やトロッコ、機械工場、粗砕場などの設備が操業当時のまま残されています。明治官営鉱山コースは、採掘跡や佐渡金山のシンボル「道遊の割戸」を間近で見ることができます。

佐渡金山のあとは「佐渡西三川ゴールドパーク」へ。

ゴールドパークは佐渡金山から車で40分ほどの、砂金採り体験を楽しむことができる体験型資料館です。年中無休で営業しており、

  個人 団体(15名以上)
大人・高校生・中学生 1,200円 1,080円
小学生 1,000円 900円
幼児 無料(砂金採り体験は一人600円)

小学生以上は入館料に砂金採り体験料金が含まれているので、佐渡観光のいいとこどりができるおすすめスポットです。(ちなみに筆者は、30分間でたった1個しか砂金が取れませんでした…)

【佐渡2日目 後編】青の洞窟クルーズとたらい舟体験

佐渡金山周辺を楽しんだ後は「小木港」へ向かいます。

小木港へ向かう途中で人面岩を発見!

どこが人面か、わかりますでしょうか?佐渡の海には、日本海の荒波に削られてできた奇岩があちこちに見られます。

日本海の海岸線を気持ちよくドライブしていると、あっという間に小木港に到着。小木港からクルーズ船に乗って青の洞窟「竜王洞」を目指します。

筆者が訪れた日は、日本海が荒れていたので船が大揺れ!絶叫マシーンに乗っている気分で青の洞窟「竜王洞」に到着しました。

「竜王洞」は佐渡最南端にある琴浦洞窟群のなかにあります。海底溶岩の侵食によってできた溶岩洞窟で、天気の良い日にはイタリアの青の洞窟のように青く光ることから、別名「佐渡の青の洞窟」と呼ばれています。

「竜王洞」の海側の入り口へ、たらい舟やモーターボートで近づくことができます。

力屋観光汽船さんのたらい舟体験は、竜王洞めぐりコース(大人700円、小人400円)が観光客に人気。実際に体験してみましたが、漕ごうとしても前には進まずただその場をクルクル回るだけ…。簡単そうに見えますがかなり難しかったです。

世界遺産登録を目指している「佐渡島」。島全体がコンパクトで、自然観光から歴史遺産巡り、アクティビティ体験まで1泊2日でも十分に楽しむことができます。

意外と時間が余ってヒマ…なんてこともないので、初めて佐渡を訪れる方にも、2回目という方にもおすすめの場所です。

休日のおでかけはぜひ佐渡にこいっちゃ~!