
毎日の手洗いや消毒で「手荒れ」に悩まされる方が増えています。
ハンドクリームを使っているのに手が乾燥する、ハンドクリームが合わない気がするという方も多いはず。
そこで今回は「手荒れの症状別ハンドクリームの選び方&正しい塗り方」をご紹介します。
▼ この記事の目次
手荒れを起こす主な原因
手荒れの原因は必ずしも乾燥によるものとは限りません。乾燥だと思っていたら「手湿疹」ということもあります。
まずはご自身の手荒れの原因を知って、症状・原因に合わせたハンドケアを行いましょう。
手荒れの主な原因
手洗い石鹸、食器用洗剤の使用による乾燥
アルコール消毒液の使用による乾燥
ゴム手袋の使用によるアレルギー反応
刺激性が原因の手湿疹
手荒れを予防する、ハンドクリームを塗るタイミング

一般的に手荒れの原因は乾燥にあります。
空気の乾燥や摩擦、水仕事などにより肌の水分量が低下することで乾燥が起こります。乾燥を防ぐためには、正しいタイミングでハンドケアを行うことが大切です。
ハンドクリームを塗るタイミングと注意点
- 家事、手作業の前にハンドクリームを塗る
- 家事、手作業の後もハンドクリームを塗る
- 肌質に合った手袋を着用する
- 空気が乾燥した環境(特に冬の時期)では、1日3~5回を目安にハンドクリームを塗る
アレルギーや手湿疹の症状がある人は、市販のハンドクリームを塗り続けると症状が悪化する場合もあります。
乾燥以外の原因が疑われる場合は、かかりつけの皮膚科医や薬局に相談しましょう。
ハンドクリームの種類は主に3つ
ハンドクリームは種類が多すぎて「どれを選べばよいかわからない」という方も多いですよね。
薬局などで売られているハンドクリームは、「保湿系」「ビタミン系」「尿素系」の大きく3種類に分類されます。
それぞれの特徴をみてみましょう。
かさつき手荒れには「保湿系」

手の乾燥を防ぐためには、皮膚へ潤いを与えたあと、水分を外へ逃がさないようすることが大切です。
保湿系ハンドクリームは、セラミドなどの「保湿成分」だけでなく、シアバターやホホバオイルに代表される「植物性の油」※が水分の蒸発を防ぎます。
保湿系ハンドクリームは香りの種類が豊富で、さっぱり系やこっくり系などテクスチャーも様々です。
保湿系ハンドクリームの特徴
こんな時におすすめ |
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主な成分 | セラミド、コラーゲン、スクワラン、ヒアルロン酸、シアバター、ホホバオイル、オリーブ油など |
主な市販品 |
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※商品によってはワセリン(石油を精製して作られる保湿剤)が配合されています。
ひび割れ・あかぎれ手荒れに「ビタミン系」

ひび割れやあかぎれは、手荒れが進行しているサイン。
より入念な保湿ケアに加えて、血行を良くして肌の再生を促すことが大切です。
ビタミン系ハンドクリームには、皮膚の再生を促すはたらきがあるビタミンB2やビタミンEが配合されています。
また、保湿成分としても知られるビタミンCは、皮膚細胞へのダメージを減らし、回復力を高める働きがあると言われます。
ビタミン系ハンドクリームの特徴
こんな時におすすめ |
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主な成分 | ビタミンE、ビタミンB2、ビタミンC |
主な市販品 |
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皮膚のゴワつきには「尿素系」

ガサガサ・ゴワゴワしている手には、尿素系ハンドクリームがおすすめです。
尿素は高い保湿力だけでなく、硬くなった角質を柔らかくする働きがあります。
ただし、肌が弱い方や敏感肌の場合は、尿素がかえって肌のバリア機能を低下させる可能性があります。
また、尿素がひび割れなどの傷口に入り込み、患部を悪化させてしまうこともあります。
ひび割れ・あかぎれがみられる場合は、使用を避けましょう。
尿素系ハンドクリームの特徴
どんな人におすすめ? |
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主な成分 | ビタミンE、ビタミンB2、ビタミンC |
主な市販品 |
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ハンドクリームの正しい塗り方5ステップ

1.ハンドクリームを手に適量とる
チューブタイプ・・・2~3cm程(人差し指の先から第一関節まで)
缶タイプ・・・1.5~2cm程(濃厚なクリームは量を調節する)
2.数秒ほど両手ですり合わせて温める
ハンドクリームを手のひらで温めることで、お肌への浸透力がアップ!

3.手の甲全体にクリームを広げる
4.手指のすみずみまで塗り込む
指1本1本、シワに沿って付け根から爪まで塗り込む。関節まわりも忘れずに!

5.両手の指を組んで滑らせるように擦り込む
塗り残しが無いように、指と指の間までまんべんなくクリームを伸ばす。
保湿しても手荒れが治らない場合・症状が悪化した場合は、手湿疹や皮膚疾患も考えられます。
自己判断で製品を使用せずに、早めにかかりつけの皮膚科や薬局にご相談ください。