
こんにちは、ミユキ調剤薬局スタッフです🍀
新型コロナウイルスの感染予防には、毎日のこまめな手洗いが欠かせませんよね。
でも、ふと自分の手を眺めてみると手荒れやらちょっとシワシワになっているような……そこで重要なのが ハンドケア👏
今回は「ハンドクリームの目的別選び方&正しい塗り方」をご紹介します。
▼ この記事の目次
手荒れを起こす主な原因
手荒れの原因は必ずしも乾燥によるものとは限りません。乾燥と思い込んでいたら、実は手湿疹だった!なんてこともあります。
まずはご自身の手荒れの原因を知って、症状・原因に合わせたハンドケアを行いましょう。
手荒れの主な原因
手洗い石鹸、食器用洗剤の使用による乾燥
アルコール消毒液の使用による乾燥
ゴム手袋の使用によるアレルギー反応
刺激性が原因の手湿疹
ハンドクリームを塗るタイミング

一般的な手荒れの原因は乾燥です。水仕事やアルコール消毒、肌の水分量の低下などによって引き起こされます。
水仕事の前にハンドクリームを塗り、作業中は肌に合った手袋を着用しましょう。水仕事の後の保湿も忘れずに行います。
空気が乾燥した環境(特に冬の時期)では、1日3~5回を目安にハンドクリームを塗るようにしましょう。
アレルギーや手湿疹の症状がある場合は、市販のハンドクリームを塗り続けることで症状が悪化する可能性もあります。
異変を感じたら使用を中止し、かかりつけの医師または薬局に相談しましょう。
ハンドクリームの種類は主に3つ

ハンドクリームは種類が多すぎてどれを選んでいいのかわからない、という方も多いのではないでしょうか?
薬局やドラッグストアで売られているハンドクリームは、保湿系・ビタミン系・尿素系の大きく3種類に分類されます。
保湿系は乾燥予防に、ビタミン系はひび割れなど手荒れの修復に、そして尿素系は肌のごわつきを改善する目的で使われることが多いです。
それぞれどのような特徴があるのか詳しく見てみましょう。
手のかさつきや乾燥に【保湿系ハンドクリーム】

手荒れの主な原因は「乾燥」です。手指の水分が奪われると、皮膚のバリア機能が低下して、あかぎれなどの手荒れを起こすことがあります。
手指を十分に保湿しつつ、水分を外へ逃がさないようすることが大切。セラミドやヒアルロン酸などの保湿成分は欠かせません。
またシアバターやホホバオイルなどの油は肌を保護して、水分の蒸発を防いでくれます。
保湿系ハンドクリームは香りにこだわっている商品が多いのも特徴。べたつきにくいテクスチャーであれば、仕事中や就寝前にも気軽に塗ることができます。
どんな人におすすめ? |
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主な成分 | セラミド、コラーゲン、スクワラン、ヒアルロン酸、シアバター、ホホバオイル、オリーブ油など |
主な市販品 |
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ひび割れやあかぎれに【ビタミン系ハンドクリーム】

手指にひび割れやあかぎれが見られるときは、より入念な保湿ケアに加えて、血行を良くして肌の再生を促すことが重要です。
血行促進・皮膚の再生には、ビタミンB2やビタミンEが代表的な成分です。これらに加えて、保湿効果のあるビタミンC配合のものであれば、さらに手荒れの修復が期待されます。
購入する際は「ひび・あかぎれ用」のような表記があるものを選びましょう。
どんな人におすすめ? |
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主な成分 | ビタミンE、ビタミンB2、ビタミンC |
主な市販品 |
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手指のゴワつきを改善する【尿素系ハンドクリーム】

手指の乾燥が悪化して、皮膚がガサガサ・ゴワゴワしている時には尿素系ハンドクリームがおすすめ。尿素は高い保湿力に加えて、硬くなった角質を柔らかくする働きがあります。
ただし、皮膚が薄い方や敏感肌の場合は、尿素がかえって肌のバリア機能を低下させる可能性があります。
またひび割れなどがみられる場合、尿素が傷口に入り込んで症状を悪化させてしまうことがあります。ひび割れ・あかぎれがある時は使用を避けて下さい。
どんな人におすすめ? |
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主な成分 | ビタミンE、ビタミンB2、ビタミンC |
主な市販品 |
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ハンドクリームの正しい塗り方
1.ハンドクリームを手に適量とる
- チューブタイプは2~3cm程(人差し指の先から第一関節まで)
- 缶タイプは1.5~2cm程(濃い目のクリームは、油っぽくならない程度に量を調節する)
2.数秒ほど両手ですり合わせて温める
ハンドクリームを手のひらで温めてから塗ることで、お肌への浸透力がアップします。

3.手の甲全体にクリームを広げる
4.手指のすみずみまで塗り込む
指1本1本、シワに沿って付け根から指の横、関節まわりも塗り込みます。指の爪は、乾燥するとささくれや爪割れの原因にもなりますから、忘れずにしっかり塗りまましょう。

5.両手の指を組んで滑らせるように擦り込む
指と指の間までしっかりクリームを伸ばすことで、塗り残しなく手指全体を保湿します。

いかがでしたか?
感染予防で多くの人が手荒れに悩まされています。日頃はハンドクリームを使わない方もハンドケアを始めてみましょう。
保湿しているのに手荒れが治らない場合は、手湿疹や皮膚疾患の恐れもあります。早めにかかりつけの皮膚科や薬局にご相談ください。